矯正をする上で、知っておくと役立つのは、まず歯の名称です。歯科医師から、「第
一小臼歯を治療する必要がありますね」といわれ、「え、どの歯ですか?」と戸惑う
ことも多いでしょう。歯の名称がおおよそわかっていれば、医師とのコミュニケーショ
ンが楽になるし、ムダな時間が短縮できます。ご存じのとおり、人間の歯は、乳歯から永久歯へと一度だけ、はえかわります。まず、乳歯は、生後六か月ころに下の前歯からはえ始め、だいたい2歳半ころまでに、 上下左右20本がはえ揃います。 そして、永久歯は6,7歳ころからはえ始めます。かみ合わせにとって重要な歯は、第一大臼歯。最も後方の乳歯のうしろにはえてくる、大きな奥歯です。この歯は「かみ合わせの鍵」と呼ばれる重要な歯です。その後、乳歯と永久歯がともに存在する時期(混合歯列)を経て、21歳ころにはすべて永久歯へとかわります。